ほいのーと保育漫画

自作のミニ漫画で保育士試験9科目・実技の内容や保育士の仕事を書いています。

乳児院の入所理由と里親委託。保育士試験、対策社会的養護

保育士試験対策マンガブログ。今回の内容は、乳児院の入所理由や、退院先の傾向についてを取り上げます。

前回の記事では、乳児院の職員配置や、法制度について取り上げたので、今回は、もうちょっと細かいです。

保育士試験では、社会的養護で出題される傾向があります。

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社会的養護では、児童養護施設入所児童等調査結果を見よう

保育士試験の社会的養護を勉強する上で、絶対に欠かせないのが、

児童養護施設入所児童等調査結果です。

これには、児童養護施設等にいる子ども達の

・入所理由

・学業の状況

などが書かれているんですね。

www.mhlw.go.jp

この結果の概要のところから、閲覧することができます。

社会的養護で、めちゃくちゃよく出題されます。

5年に1回の更新で、前回は2013年

つまり、次回は2018年だったんですが、結果はだいたい翌年の夏に公開されるので、

2019年の試験は、2013年が反映されます。

最新データが厚生労働省から発表されるので、

2020年度のテキストの買い直しはする必要はないですね。

乳児院の入所時の年齢は0歳が圧倒的 平均在所期間は1年

乳児院なので、0歳が多いのは当たり前ですが、

0歳が2461人
1歳が540人

とかなりの差があります。

平均在所期間もかなり短く、1.2年。

乳児院は、半年程度ででる子もいるので、それが強く反映された結果といえます。


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入所している乳幼児の障害の割合は、28%

乳児院の障害を持つ児童の割合は、28パーセントです。

多い、という印象ですが、

児童養護施設も同じく28パーセント

里親委託時は、20%です。

児童養護施設における全体の、障害をもつ児童の割合は増加していますが、

乳児院については、特に変化はでていません。

ちなみに、乳児院は児童の体調不良率が他に比べて高いことも特徴

これは、乳幼児の体調の変わりやすさも影響を与えていますね

乳児院の入所理由 両親の精神疾患が最多。ついでネグレクト

乳児院への入所理由は、

父、または母の精神疾患 が22%で一番多く、

2番目の理由が父または母の放任、怠惰 11%です。

この怠惰は、いわゆるネグレクト。

育児ノイローゼは、出産してから半年後、とかではなく、

出産してから、3ヶ月以内が多いとされています。

ちょっとでもこまったら、地域の支援センターや、

兄弟が通っている保育園の保育士等に相談しましょう。

いまは、ショートで施設に預ける制度もあり、これは体調不良でも利用可能なものがあります。

児童養護施設の入所理由は、虐待、酷使が18%で最多です。

乳児院から里親委託になる比率は?

里親に委託される児童のうち、26%が乳児院から。

児童養護施設に入所する児童のうち、21%は乳児院から。

という背景があります。


乳児院から里親委託になるケースはまだまだ少ないですが、

今後、政府の方針により、増加傾向になることは予想されますが、

里親の資質も重要きなるでしょう。



ちなみに、里親委託で1番多い経路は、家庭からで47%を占めています。

家庭的な環境で養育されることの推進は、今後どんどん増加しますね。

乳児院は家族との面会率が高い

乳児院の特徴は、入所中のかぞくとの関わりが多いこと。

とくに、他の施設では、20%にも関わらず、

乳児院では、面会による家族との関わりが54%と過半数を超えています。

対して、入所中に家族との交流がない児童は、18%と、約20%です。


乳児院は、ほかの施設に比べて、半年や、1年などの短期で施設を出る乳幼児が多いことも背景にあります。

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乳児院の職員の配置や、児童福祉法との関係性は、この記事にまとめました。

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