里親制度のポイントをわかりやすくまとめ。養子縁組は難しい。
里親制度について、今回の記事でわかりやすく解説します
家庭で暮らせない子ども達のために、養育者の家で養育する制度で、日本では今後さらに、児童保護の中枢的制度になります。
- 里親制度について簡単に説明。
- 里親委託ガイドラインとは??里親、子、児童相談所、実親のルール
- 里親は沢山いる。国も里親制度活用を推奨してる。なのになぜ、里親委託は進まない?養子縁組。
- 里親には4種類ある。特別養子縁組は別物と考えよう。
里親制度について簡単に説明。
里親制度について、まずは簡単に説明します。
里親とは、さまざまな事情で、本来の家で生活することができない児童を、
事前に里親として登録した家庭で、一時的に養育することで、児童を家庭の雰囲気で生活してもらう制度のことです。
家庭で養育することは施設にくらべて、児童の地域性の向上、社会性の向上が見込める可能性があることから、
里親の資質もあるとはいえ、今後の日本でさらに増えるべき制度である。とされています。
里親についての、分かりやすい資料や、データは厚生労働省のhpにあるので、参考にしてみてください。
里親制度は、一にも、二にも、児童のための制度です。
社会で、子ども達を守る。
そのことを念頭に置きつつ、以下も勉強してみましょう。
里親になるための条件。資格はいらない。が研修を受けよう。
里親になるための条件は特にありません。
・単身者でもなれるし、
・実子がいても大丈夫です。(実子と同等に扱う。)
保育士とか、教師とかとくにそういった免許や資格もいらないんですね。
で、条件を満たしたら、以下の研修等を受けることになります。
・児童相談所に里親になりたいことを言う
・2日程度の研修
・実際に養育する部屋や家を(借家ok)行政の担当員が見る。
・都道府県知事に児童委託への認めと登録をもらう。
資格とかはいらないとはいえ、ここまでに3ヶ月以上かかります。
児童に対してお金が入るので、それで養育することが可能
里親は、児童の養育費を受け取ることができます。
帳簿を付けて、内容を明確にしたりする必要はあるので、ズボラ計算はダメですよ。税金だもの。
で、これが意外なんですが、里親をしながら、普通に働くことも可能です。
もちろん、共働きもok。
里親委託ガイドラインとは??里親、子、児童相談所、実親のルール
ネットで【里親委託ガイドライン】と検索すれば、厚生労働省の里親委託ガイドラインを見ることができます。
(pdfのためURLが長すぎて貼れませんでした。)
これを読むと、里親のなり方とか、
実親の意見はどのくらい尊重されるのか、とか、
児童を最優先にすることとか、
児童相談所の里親制度への関わりについて書いてあります。
概念的な内容中心なので、具体例には欠ける資料ですが、里親について深く知りたい方にはおすすめ。
保育士試験には、これまで読む必要はあまりありません。(ときどきマニアック問題が出題されるから、あまり言えないけど。)
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里親は沢山いる。国も里親制度活用を推奨してる。なのになぜ、里親委託は進まない?養子縁組。
厚生労働省は新しい社会的養育ビジョンの中で、里親委託を75%に引き上げる。
とくに、10年以内に(2017時点)50%にする。と申しております。
が、2018年、里親委託率は18%です・・・・・。大丈夫かよ。
で、里親の数は、1万2000人くらいいるんですけど、
里親に委託されている児童は?っていうと、5000人くらいしかいないんですよ。
つまり、半分しか委託していないっていうね。
で、これのマッチングが進まない問題。
里親には、実は4種類あって、このうち、養子縁組を求めて里親になる、養子縁組里親が多いから。
ってことが一つの原因なのですね。
実親の親権が放棄されていない児童は沢山いますし、こどものための制度なので、児童の意志が第一です。
里親には4種類ある。特別養子縁組は別物と考えよう。
里親には、4種類あります。これについては、次回の記事でそれぞれ説明します。
・養育里親
・専門里親
・親族里親
・養子縁組里親です。
で、このなかで、養子縁組里親は、児童と養子縁組することを前提に、迎え入れることができます。
が、ここで注意するのは、養子縁組里親と、特別養子縁組里親は違うってこと。
なにが違うか。というと、特別養子縁組は、【実子】という扱いになるのですね。
なので、この里親の4種類には、入らないんです。
ってことで、勉強するときは、特別養子縁組は分けて考えましょう。
特別養子縁組についても、また解説します。
2019年1月に、特別養子縁組が、6歳以下の規定から、16歳未満に変更される案が出ていることが発表されたので、
特別養子縁組と、養子縁組里親の違いが、2020年あたりから難しくなりそうですが、がんばりましょう。
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今回の記事で扱った、里親制度は主に社会的養護で出題されます。