ゴールドプランの内容は、高齢者の在宅サービスを拡充し、高齢者の尊厳を守るためのもの。
ゴールドプラン~ゴールドプラン21までについて、わかりやすく説明します。
ゴールドプランは、高齢者の在宅での福祉サービスを拡充するために発表されたプランです。
- ゴールドプランの内容は、高齢者サービスの拡充と人員対策
- 1989年のゴールドプランの内容を具体的に見てみよう。
- 2000年ゴールドプラン21の内容は、高齢者が21世紀に自立し、生きがいを持って生活できることを願うもの。
ゴールドプランの内容は、高齢者サービスの拡充と人員対策
1989年のゴールドプランの正式名称は、高齢者保健福祉推進10か年策略。です。長いな・・・
で、ゴールドプランの内容は、高齢者サービスの拡充と、高齢者福祉にたずさわる職員の増加をおこなうことです。
なぜ、こんなプランを発表したかは、その当時の高齢者福祉の状況をみたら、日本の大変さがよ~~くわかりますよ。
こちらのリンクは、厚生労働省発行の厚生労働白書です。戦後以降の日本の高齢者福祉がどのような状態だったかが、良いことも、しんどいことも書いてあります。
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/05/dl/1-2a.pdf#search='%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3'
(pdfリンクなので、いきなりダウンロード画面になります。容量は軽いですが、ご注意ください。)
いつ・だれが・何のために・何した?コーナー |
いつ → 1989年
誰が → 厚生省、大蔵省、自治省
何のために → 主に高齢者への在宅サービスの促進
なにした → ホームヘルパーやデイサービスの設置
高齢者福祉に在宅サービスの拡充。そのためには人員確保が重要だった。
なぜ、1989年にゴールドプランが発表されたか。というと、さきほどの厚生労働白書にあるように、
高齢者の在宅サービスを増やしたいけど、人員が足らない。からです。
当たり前ですよね。高齢者は増える一方なのに、在宅サービスに手を出したんですから。
けど、これこそ、高齢者福祉にとっては大きな前進なので、やらないわけにはいかん訳です((((;゚Д゚))))
在宅で高齢者をみれるようにする。ということは、高齢者のヒトとしての尊厳も守るものになるんですね。
自宅が好きな人は、自宅で生活したいですもん。
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1989年のゴールドプランの内容を具体的に見てみよう。
ゴールドプランの内容は、
・ホームヘルパーの拡充
・在宅介護や生活支援サービスの拡充
となっています。
ホームヘルパーは、在宅の介護職員のことなので、在宅が目玉だったことは良くわかりますよね。
(ホームヘルパーをもちながら、施設等で働く人もいますが。)
予期せぬ事態で発表された新バージョン!?
そうそう、ゴールドプランは、10年分の策略だったので、ほんまは次は2000年のはずなんですけど、次に出たのは1994年で、たった5年しか経ってないんですよ。
これは、政府の予想を上回って高齢化が進んだので、慌てて追加したんです。
うっじゃうっじゃ( '༥' )💛
それが、1994年の新ゴールドプランですね。
(新ゴールドプランの前文では、しっかり、高齢化が予定以上にすすんだから発表しますってかいてある。)
で、当初の予定通り、2000年にゴールドプラン21が発表されます。
プリキュア☆みたいに、名前を変えれば済むって奴ですな 乁( ˙ ω˙乁)笑
ゴールドプランから、1994年に新ゴールドプランになって変化したことは人員増加のための制度が強化
・ゴールドプランで始まった、ホームヘルパーという養成講座やお仕事は、新ゴールドプランで、高齢者福祉の人員が足らないから増やして!って言います。
・ホームヘルパーの増員 (10万→ 目指せ17万人!!)
・ショートステイ等の増床や、施設をふやす。
・看護師や、作業療法士、理学療法士を増員し、養成講座では在宅についても教える。
在宅のサービスをすすめるために、そもそも、医療の職員も増やす必要があるってことです。
実際に、旦那が理学療法士ですが、足りてない地域は足りていません。
ホームヘルパーの人数の大幅アップを図ったことも大きいですが、看護師や、作業療法士、理学療法士の増員も重点的に行われました。
いつ・だれが・何のために・何した?コーナー |
いつ→ 1994年
誰が → 厚生省と大蔵省と自治省 (前のと一緒)
何のために → 予想以上の高齢化で人員や整備の不足が生じた
なにした → さらなる在宅介護の強化
というかゴールドプラン21は5年分だけだった。
新ゴールドプランから、ゴールドプラン21の変更点を言う前に、ちょっと聞いてほしいのは、
ゴールドプラン21は、10年分ではなく、5年分の策略ですよ。★ってことです。ここ、よろしくお願いします。
ゴールドプランや、新ゴールドプランは、どちらかというと、高齢者サービスの拡充と、高齢者福祉のための職員もの増加
ということを重点にしていたんですけど、
このゴールドプラン21は、高齢者がいきいきして暮らせる21世紀の社会を夢見てつくったプランです。
新ゴールドプラン21の全文として、厚生労働省のhpをリンクします。
www.mhlw.go.jp
(なぜか文字がぼけてますが、厚生労働省の全文です。)
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2000年ゴールドプラン21の内容は、高齢者が21世紀に自立し、生きがいを持って生活できることを願うもの。
プランの基本的な目標を見れば、新ゴールドプランの目的がはっきりとわかります。
・活力ある高齢者像の構築
→高齢者がいきいきと社会参加できること
・高齢者の尊厳の確保と自立支援
→介護が必要な人には、なるべく在宅介護を基本として豊かな生活ができるように、人員確保
・ 支え合う地域社会の形成
高齢者だけの話ではなく、地域のみんなで、ともに支えあう関係性を。
・利用者から信頼される介護サービスの確立
高齢者サービスは、措置から選択して契約する時代へ。
このようにゴールドプラン21は、高齢者が21世紀を、いきがいを持って生きられるように発表されました。
最後の措置から契約へ。というのは、高齢者サービスが一方的に与えられるものではなく、
なるべく本人が希望して選択することができるように、という意味で契約になったんですね。
いつ・だれが・何のために・何した?コーナー |
いつ → 2000年(発表は1999年12月)
誰が → 大蔵大臣・厚生大臣・自治大臣
なんのために → 高齢者がいきがいをもって社会に参加するために
なにした → 介護サービスの拡充もだが、高齢者が地域と関われる推進を地域に促した