障害者手帳の種類と、1949年制定の身体障害者福祉法を説明
身体障害者福祉法は、1949年(昭和24年)に制定された身体障害者に対する福祉の法律です。今回の記事でイラスト付きでわかりやすく説明します。
身体障害者福祉法は、身体障害者手帳の根拠法でもあるので、障害者手帳の種類についても説明します。
- 簡単にポイント説明。身体障害者福祉法とは身体障害者の福祉向上のための法律
- 身体障害者福祉法の目的は福祉の向上と社会参加の推進
- 身体障害者福祉法によって身体障害者手帳が18歳以上にも以下にも配布される。
- 身体障害者手帳は、都道府県知事以外からも交付される
簡単にポイント説明。身体障害者福祉法とは身体障害者の福祉向上のための法律
身体障害者福祉法は、この名前のとおり身体障害者のための福祉の法律です。
福祉という言葉には、公的なサービスで幸せな生活を市民に送ってもらうという意味があります。
いつ・何のために・何した?コーナー |
身体障害者福祉法のポイントを最初に整理します。
いつ ☛ 1949年(昭和24年)制定
なんのために ☛ 障害者の福祉向上、必要に応じての保護、障害者の社会参加の推進
なにをした ☛ 身体障害者手帳をこの法律によって交付したり、障害者の福祉向上に努めることを示した
では、実際に身体障害者福祉法を見てみましょう。
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身体障害者福祉法の目的は福祉の向上と社会参加の推進
身体障害者福祉法は、厚生労働省のホームページで閲覧が可能です。
すんごい見にくくて長いです。厚生労働省、もうちょっと見やすく法律だせませんかね。笑
身体障害者福祉法の目的は、身体障害者福祉法の第1条に書いてあります。
(法の目的)
第一条 この法律は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(平成十七年法律第百二十三号)と相まつて、
身体障害者の自立と社会経済活動への参加を促進するため、身体障害者を援助し、及び必要に応じて保護し、もつて身体障害者の福祉の増進を図ることを目的とする。
身体障害者の自立と、社会への参加を支援するために、身体障害者福祉法は、身体障害者への援助、保護、福祉増進をするための法律になっています。
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律は、平成17年にできた法律です。
身体障害者福祉法は何回も改正がされているので、このように後からできた法律も盛り込んでいっています。
第4条は身体障害者の定義。18歳以上で定義上の障害を有する者
第4条では、身体障害者を定義しています。
(身体障害者)
第四条 この法律において、「身体障害者」とは、別表に掲げる身体上の障害がある十八歳以上の者であつて、都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けたものをいう。
・・・別表ってなんですか。ということで、別表はこちらです。
(厚生労働省のPDFファイルが開きます。)
このファイルを見ると、視力や聴覚障害、身体障害、内臓機能障害についての規定が細かくされています。(これは保育士試験には出ません。)
で、ここからがポイントですが、身体障害者福祉法の対象は、
・この別表の障害を有している人
・18歳以上
身体障害者福祉法によって身体障害者手帳が18歳以上にも以下にも配布される。
身体障害者福祉法の一番の特徴は、この身体障害者福祉法によって、身体障害者手帳が配布されることです。
で、その配られる対象は、この身体障害者福祉法に定める障害をもっていて、18歳以上で都道府県知事から身体障害者手帳の交付を受けた人です。
ですが・・・
18歳未満でも、この身体障害者福祉法を根拠法として、身体障害者手帳が交付されます。
身体障害者手帳は、都道府県知事以外からも交付される
身体障害者福祉法では、身体障害者の定義を都道府県知事から手帳を交付されたもの。と規定していますが、
厚生労働省の身体障害者手帳のページです。この概要欄から要約します。
身体障害者手帳は、身体障害者福祉法に定める身体上の障害がある者に
都道府県知事
指定都市市長
中核市市長 が交付するので、知事だけではありません。
身体障害者はこんな障害をもっている
身体障害者の障害の概要についてもさきほどのページにかいてあります。
別表に定める障害の種類(いずれも、一定以上で永続することが要件とされ
ている)
・ 視覚障害
・ 聴覚又は平衡機能の障害
・ 音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害
・ 肢体不自由
・ 心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害
・ ぼうこう又は直腸の機能の障害
・ 小腸の機能の障害
・ ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害
・ 肝臓の機能の障害
こんな細かいところは保育士試験には出題されませんが、一番重要なことは、一定以上で、永続するものであることです。
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