イギリスの保育史と幼児教育の現状まとめ
イギリスの保育の歴史と、いまの保育制度の特徴について、今回の記事でわかりやすくまとめます。
ブレア政権によって、保育環境は一気に向上しますが、まだまだ改善する点が残っているのは、日本と同じくです。
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イギリスの保育の歴史 オーウェンからはじまります!
ヨーロッパにおける幼児教育の始まりは1780年代のオーベルラリンですが、
オーベルラリンはフランスでの活動家なので、
イギリスにおける幼児教育の最初は、オーウェンです。
1816年工場長だったオーウェンは、自身の工場に、
性格形成学院をつくって、
そこで、こどもたちの保育と、幼児教育を実践しました。
ペスタロッチ―の教育思想に沿った、直感教授をおこなったことも特徴です。
保育は家でするもの??イギリスの保育は民間が最初だった。
イギリス以外にも言えることでしたが、この時代、イギリスでは、公的な保育設備はありませんでした。
ですので、なかなか女性の社会進出が進まなかったり、
生活のために、仕事に出ても、その間の子どもは放置にせざるを得ないことが多かったんですね。
このような状態を懸念して、
オーウェンは子ども達が安心して過ごせる場所を作ったんです。
かつ、イギリスでは、子育ては家で親が行うもの。
という考え方が割と根強い国でした。
が、ブレア政権が発足したことで、少しずつ、子育てを預けて行う環境が整うようになります。
ブレア政権によるチャイルドケア改革
1997年から、労働党のブレア首相が就任しました。
(さわやかスマートイケメン。40代くらいのときの写真を見るのをおすすめします。笑)
で、このブレア首相、めちゃくちゃ行動が早くて、
就任した翌年の1998年に、チャイルドケアを発表します。
チャイルドケアの意味は、保育制度です。
チャイルドケアの内容
チャイルドケアの内容は、
・保育の質を向上させること
・いわゆる待機児童問題の解消
・幼児教育の改革
・利用料の再構築
などになっています。
チャイルドケア(保育制度)の改革をおこなって、
ブレア首相は、イギリスの保育の環境を、抜本的に変革しました。
けどまあ、あくまでも、1998年からってことで、
日本もまだまだ保育の問題が山積であることと同様、
イギリスにおける保育環境の整備も、まだまだ道半ばです。
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実際の現在のイギリスの保育の形
実際に、イギリスで、両親が働いている等の理由で、保育が必要な子どもの保育の形は、
・保育園
・ベビーシッターのように、本人の自宅で行う形
・個人の自宅に何人かが集まる形
で実施されます。
かつ、3歳以上になると、公的サービスとして、就学前教育が受けられるんですね。( ´ ▽ ` )
(私立のサービスもあるけど。)
3歳から5歳までの就学前教育を受けられるし、義務教育は5歳から!!
イギリスは、税金で、3歳から5歳の児童は行きたかったら、就学前教育に行くことができます。
この就学前教育は行くのか、行かないのかを自由に選べます。
が、5歳以降は義務教育としての初等教育が開始されるんです。
日本は義務教育が6歳からなので、日本より早いですね☆