ゲゼルの成熟説とは、こどもの発達は遺伝的要素が大きいから成長できる用意ができたときに学習すれば良いの考え
ゲゼルの成熟説について、わかりやすく説明します。ゲゼルは双子にある実験をして、こどもの発達には、遺伝的な要素が大きいのではないか。
と考えたんですが、もう一つ、発達は遺伝によってできるから、その時期がきたときに学習しよう。と言った人物です。
こどもの発達は、遺伝で決定するのか、生まれてからの環境で決定するのか。
さて、時代はいまから約80年ほど前にさかのぼります。
その時代、子どもは、
生まれたときの能力や遺伝でその後の形成がだいだいわかるのか。
それとも生まれてからの育て方や学習でその後の形成がだいだいわかるのか。
どっちやねん。という議論がありました。
・・・・いまやったら、そんなの両方やん。という答えが当たり前のように出るのですが、さあ、白黒ハッキリつけるのです。
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遺伝的要因と環境的要因
生まれたときの能力や遺伝のことを、遺伝的要因
といい、遺伝的な要素がこどもの発達に影響を与えるのだ。という考えは、遺伝説と言います。
生まれてからの学習や育ち方、経験によるものを、環境的要因 といいます。
環境的要因で決定されることは、環境説といいますね。
そして、今回の記事で扱うゲゼルは、遺伝的要因のほうが大きいです。
と言うと同時にゲゼルは、こどもが学習をするときは、^学ぶことの準備を身体がするのを待とうよ(レディネス)を唱えました。いまから説明します。
アーノルド・ゲゼルの成熟説が遺伝的要因が優位である理由
アーノルド・ゲゼルの成熟説は、こどもの発達には、遺伝的要因が大きい。という考えです。
なぜ、ゲゼルがこの考えに至ったのか。というと
双子に同じ行動をさせる実験をしたときに、練習してたほうはできなくて、練習しなかったほうが出来たから。。
練習の意味がなかったから、双子ってことで、こどもの発達に影響するのは、遺伝的要因だね。と考えたわけです。
レディネスの意味、こどもは成長する遺伝子をもっているから、その時期が来てから学習するのが効果的
ゲゼルはもう一つ、言ったことがありました。
それは、こどもが小さいときから、どんどんどんどん学習させるよりも、こどもがその学習を受け入れられるような状態になるまで待つことが良いよ。
ということです。子どもの成長は、遺伝で決定するからこそ、習得するべき時期が来たら、習得する準備ができる。
だから、こども側の準備ができたときに、学習や訓練をしよう。ということですね。これを、レディネスと言います。
確かに、数を数えない子でも、いきなり1.2と教えるより、
日々、おもちゃをぶつけて遊ぶときかより、おもちゃを並べだしたときに教えるほうが、数を知りたそうですよね。
レディネスは新しい勉強をするための準備
ゲゼルのこどもの成長には、遺伝的要素が強いという考えはともかく、
(現在は、環境も遺伝も相互に関係しているという考えが一般的だから。)
ゲゼルのとなえた、このレディネスにいたっては、現在でも子育てにおいて、重要視されている項目です。
レディネスは、ある行動や学習を取得するためのこども側の準備。というものなので、レディネス=こどもの成長を待つ。こどもが準備できるのを待つということです。
みなさんも経験があると思います。
たとえば、あたらしい料理をつくるときに、にんじんは水から入れる。のを知らないよりも、にんじんは水のときに入れる。
のほうを知っていたほうが、あたらしい料理を習得する準備が出来てますもん。
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