2018年版保育所保育指針の乳児、1歳以上3歳未満児、3歳以上児のねらいと内容の違いを解説
最新の保育所保育指針である2018年の保育所保育指針について、年齢ごとのねらいと内容を定めている項目について、保育士試験対策として解説します。
科目でいうと、保育原理に該当しますね。
保育所保育指針の読み上げ動画もつくりました。
保育所保育指針のねらいと内容は年齢(発達段階)によってちがう
保育所保育指針。といえば、5領域
のイメージが強いですが、保育所指針では、年齢ごとに異なったねらいと内容を提示していて、
5領域に基づいて対応されるのは、1歳以上なのです。
今回の記事では、保育所保育指針の、年齢ごとのねらいと内容の違いについて説明するので、
お手持ちの保育所保育指針と合わせてご覧ください。
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ねらいと内容は乳児、1歳以上3才未満3歳以上児で分かれている
保育所保育指針を見てもらって、
第2章 【保育の内容】が今回の記事の内容です。
この第2章 保育の内容では、保育における【ねらい と 内容 】が示される項目ですが、
これが、以下の年齢区分でわかれています。
ねらいと内容は、
・乳児
・1歳以上3歳未満
・3才以上
で分かれているんですね。
それでは、それぞれのゾーンについて、説明します。
保育所保育指針における乳児のねらいと内容
保育所保育指針では、乳児独自のねらいと内容が設定されています。
ちなみに、乳児の保育所保育指針における記述は、2018年、今回の指針改定において、増えることになりました。
なので、試験に出題される可能性は結構高め。
しっかり覚えましょう。
乳児のねらいと内容は、以下の項目について書かれています。
・健やかにのびのびと育つ
・身近な人と気持ちが通じ合う
・身近なものとかかわり感性が育つ
この3つの項目に基づいて、乳児はねらいと内容が設定されています。
1歳以上3歳未満児のねらいと内容は5領域に基づく
1歳以上3才未満のねらいと内容は、保育所保育指針でとても有名な、5領域に基づいて設定されています。
5領域はご存じ、
健康 人間関係 環境 言葉 表現
ですね。
これに基づいて、ねらいと内容が設定されています。
ちなみに・・・ 余談ですが、
5領域は、幼稚園教育要領とも整合性が図られていることは、教育原理の科目のためにも、覚えておきましょう。
3才以上は5領域とそれに基づく10項目
3才以上の保育所保育指針におけるねらいと内容は、5領域と、10項目について書かれています。
5領域は、
健康 環境 言葉 人間関係 表現
10項目は、
・健康な心と体
・自立心
・協同性
・道徳性、規範意識の芽生え
・社会生活とのかかわり
・思考力の芽生え
・自然との関わり、生命尊重
・数量や図形、標識や文字への関心、感覚
・言葉による伝えあい
・豊かな感性と表現
けどこれ、3才以上の保育のねらいと内容は、5領域に沿って書かれているので、
どこに出てくるの?って感じなんですよ。
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3歳以上のねらいと内容は、第1章の4で「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を見ること
いま読んでいる、ねらいと内容が書かれた、保育所保育指針の第2章の3歳以上児の終わりのの部分に、
【保育の実施に関わる配慮事項】
の項目があり、その一番最初の【ア】に以下の内容が書かれています。
「第1章の4の(2)」に示す、
「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」が、
ねらい及び内容に基づく活動全体を通して、
~ 中略 ~
指導を行う際には、適宜考慮すること」
つまり、3才以上の保育所保育指針のねらい及び内容を実行するときには、
第1章の4の(2)にある、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を踏まえて実行しよう。ということですね。
そして、この「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」がさっき示した10項目です。
実際に、保育所保育指針の第1章の4の(2)に書かれています。
第1章の4の(2)の場所が分からない場合は、
2章の乳児のねらいと内容の直前にあるので、見てみてください
保育所保育指針は、イラストのハンドブックも販売されています。最初の数ページがリンクのアマゾンから読めましたが、ねらいと内容がイラストで描いてあることが良かったです。
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