2019年の前期保育士試験から社会的養護の感想と難易度
2019年の前期保育士試験について、今回は社会的養護の感想と簡単な解説、難易度についてを実際に1問ずつ解きながら解説します。
問題自体は難しい問題もあったんですが、簡単な問題も多かったので、結果的に、今回の社会的養護はかなり簡単だった試験になるのでは。と思います。
2019年の前期保育士試験から社会的養護の感想・解説と難易度
社会的養護は難しいときはすっごく難しかったり、10問しか出題されないことで、児童福祉施設の勉強をしていたのに、ろくに出題されなかったり、テキストでの勉強が功を奏しないときもありますが、
今回、2019年前期の保育士試験の社会的養護は、10問の問題設定の中に児童福祉施設関係の問題も多く、テキストでしっかり勉強した人が報われてくれる良い内容になっていたんじゃないかな。と思います。
それでは、1問ずつ私も解いてみたので、感想と簡単な解説を挟んでいきます。
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問2は里親養育の最低基準で答えは⑤.
この問題、私は間違えてしまったんですが、答えは⑤になります。
私は②を選択していました。
問3 親権者がいないときの執行者は?答えは③
問3の答えは③です。
親権者がいないときの親権執行者は、市町村長でなく、児童相談所長になります。
問4 児童養護施設運営指針からの問題で答えは①
この問題は児童養護施設運営指針からの出題になりました。一部を抜粋して解説します。
年齢に応じた発達課題に応じて、
乳幼児期には愛着関係や基本的な人間関係の形成が重要です。
自立に向けた生きる力の獲得も、これらの基盤で可能になります。
問5 情緒障害児の問題で答えは④
指針を知らなくてもそこそこ解ける問題だったかもしれません。
Aは経験主義だけでは対応できないので×
Bは正しい
Cは正しい
Dは保護者の意向しか聞いていないので×
答えは④になります。
問6 援助技術の問題で答えは③
援助技術についての問題でした。解説していきます。
1はケースワークは個別援助なので×
2はコンサルの話になっているので×
3は正しい
4はケアマネの話になっているので×
5はグループワークの話にしているので×
問7 社会的養護自立支援事業についての問題で答えは⑤
この問題、私は②だと思っていたんですが、答えは⑤でした。間違えてしまった~
在宅で暮らしている人は、対象にはならないのですね。知らなかったです。
訂正します。
この記事の下でコメントを頂いた方のおかげで知ったのですが、
選択肢2 対象となる者は、里親等への委託や、児童養護施設等への入所措置の経験がない在宅で生活して
いる者を含んでいる。
引用元→https://www.hoyokyo.or.jp/files/19AP3-1.pdf
の選択肢は、在宅だからでなく、児童養護施設・里親等の利用経験者でないことによる誤りでした。
このPDFは、社会的養護自立支援事業実施要綱ですが、
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000167411.pdf
社会的養護自立支援事業は、里親等への委託や、児童養護施設等への施設入所措置を
受けていた者で18歳(措置延長の場合は20歳)到達により措置解除された者のうち、
自立のための支援を継続して行うことが適当な場合について、原則22歳に達する日の
属する年度の末日まで、個々の状況に応じて引き続き必要な支援を実施することなどに
より、将来の自立に結びつけることを目的とする。
とあります。
問8 家庭支援専門相談員の技術で答えは③
家庭支援専門相談員もガイドラインでは、保護者に対して指示的で批判的な態度を取らずに、保護者の気持ちに寄り添うことが重要とされています。答えは③です。
問10 養育里親の年齢制限は定められていないので答えは④
養育里親についての問題でしたが、養育里親については、年齢制限をとくに明記されていません。
特別養子縁組とかは確かに、親になる人物と子どもの年齢差は40歳~45歳が望ましいとしているところもあります。
答えは④です。
点数は80点で、今回の社会的養護は簡単だった
私の点数は80点でした。もっと良い点数が取れている人も多いんだろうなあ。と思います。
で、今回の社会的養護は児童養護施設関係の問題もバランス良く出題されていて、また、その問題の出題方法がずるい感じの文章でもないので、
テキストで頑張って勉強していた内容がしっかりと報われる内容になっていて、とっても良かったんじゃないかな。と思います。
ただ、問題は。。。。
ニコイチとして社会的養護と抱き合わせになっている教育原理の問6がひっかけ問題のような問題になっていたり、難易度もそこそこ高く、
社会的養護の点数が良くても、教育原理で足を引っ張られた人がいるんじゃないかな。ということですね 泣
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今回の教育原理の不適切な問題文と難易度の高さ。
社会的養護と抱き合わせになっている教育原理が受からないと、社会的養護も試験の再受験になります。(これをニコイチとかいいます。)
で、今回は、教育原理の問題が非常にずるかった。
問6のコメニウスの問題は、問題文をよく読んで、人物の時代背景をよく考えたら、コメニウスだけが19世紀の人物ではないことがわかるんですが、これはずるい問題でしたね。
しかも、教育原理っていうニコイチで、10問しか問題がない科目でこんな問題をつくってしまうのは、保育士協議会の罪だと思います。