倉橋惣三の幼稚園真諦。生活を生活で生活へとは?説明します。保育士試験対策マンガブログ
今回の記事では、【生活を生活で生活へ。】の名言と、その意味を解説していきます。
この言葉は、
倉橋惣三が幼稚園真諦で書いたことばです。
保育士試験対策のブログとしては、倉橋惣三は、保育原理の科目でよく出るので、がんばって勉強しましょう。
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生活を生活で生活へは、倉橋惣三が幼稚園真諦で書いた
【生活を生活で生活へ】
とは、倉橋惣三が幼稚園真諦で書いたことばです。
幼稚園真諦とは、
倉橋惣三が、1934年に書いた著書
倉橋惣三は、東京女子師範学校の教授を経て、
日本初となる幼稚園の主事になります。
その経験から記した本になりますね。
フレーベルを真似た東京女子師範学校の幼稚園にやや疑問を感じた。
生活を生活で生活へ。
の説明をする前に、倉橋惣三が、幼稚園で感じた異変についてを説明します。
その日本初の幼稚園は、
ヨーロッパの慣習を取り入れたもので、
当時、ヨーロッパでは、フレーベル(1782~)が
幼児はもともと善の存在だから、幼児の内面を引き出す保育(教育)を行えばよい。
として、恩物(幼児のためのおもちゃ)
をとりいれた教育が実践されていました。
が、東京女子師範学校の幼稚園で、子どもたちが行儀よく机に座って、
みんなが同時におもちゃで遊ぶ姿を見て、倉橋 惣三は、
これで本当に、こどもたちの内面を育たせるより良い教育が出来ているのか?
と疑問を感じたわけです。
なので、倉橋惣三は、
東京女子師範学校付属幼稚園がフレーベルを模範とした学校だったが、それを発展されたわけですね。
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子ども達の良さはどこから引き出す? 生活からだ。遊びからだ。生活を生活で生活へ
さて、倉橋 惣三は、こどもたちの良さをどこから引き出そうとしたのでしょうか?
それは、こどもたちの生活からでした。
子ども達の生活。
つまり、小学校に上がっていない彼らにとっては、【遊び】にあたります。
子ども達が自ら、遊んですごす。
そんな日常で
そんな生活。
そこから、倉橋 惣三は、子ども達を発展させることが出来て、それが理想である。
と考えたわけです。
幼稚園真諦のなかで、倉橋 惣三は、こどもたちの【さながらの生活】から始まる。と書いた。
幼稚園真諦は、倉橋惣三の発言集のようなところもあるのですが、
倉橋惣三は、そのなかで、
子ども達のさながらの生活から。
と記しました。
子ども達が、普段の遊びなどの生活の中から、
困ったり、遊ぼうと思ったり、選んだり、
そんな子ども達自身の行動が、こどもたちの学びになるんですね。
生活を生活で生活へ。
生活を生活で生活へ。
って、なんだかリンカーンの「人民の~」とかを思わず思い浮かべますが、
倉橋惣三の、生活を生活で生活へ。
とは、つまり、
子ども達のありのまま、さながらの生活を、
その生活で子ども達の成長のきっかけとして、
明日からの子ども達の成長につなげていこう
というような思いが入っているんですね。
というわけで、倉橋惣三は、フレーベルの教えに基づいた東京女子師範学校付属幼稚園で、
フレーベルの考えた幼稚園の姿を発展させる幼稚園の姿を考えました。
さて、それでは、幼稚園で先生は何をすればよいのでしょうか?
このあたりの答えは、倉橋惣三の「育てのこころ」から、
誘導保育の内容にあります。
子ども達が生活の中から、発見や学びの機会が得られるように、
先生は、子ども達に指示することはなく、自然に、環境を設定したりする必要があるんですね。
そして、それは一斉授業よりも難しいものです。
このあたりは、別の倉橋惣三の記事で扱いました。